日本薬剤師連盟会則 第1条には、日本薬剤師連盟は、会員相互の全国的協力により日本薬剤師会の目的を達成すること、その他薬事・薬業の振興に必要な政治活動を行うことを目的とする、とあります。日本薬剤師会の目的は多岐にわたりますが、その根底を為すものは昭和48年制定の「薬剤師綱領」や平成30年制定の「薬剤師行動規範」に示されたとおりであります。

改めて申し上げるまでもなく、我々薬剤師の仕事は、薬剤師の免許を使って広く世間に貢献し、その成果を正しく理解してもらい、さらにはその評価が薬剤師の適正な処遇に結び付くことであろうと思います。従って、薬剤師連盟の活動内容は、上記の目的達成のための政治活動の計画と実施、政治活動をより強固にするための薬剤師国会議員の擁立とその選挙対応、さらには、地方自治体の首長や地方議員の擁立とその選挙対応が挙げられると考えます。

薬剤師の免許を用いた仕事の多くは、法律や規則に縛られています。また免許というのは、文字通り、「免じて」「許す」であり、このことは規制当局の責任を「免じて」、薬剤師が「責任」を負うことを「許す」を表しています。ICT化やDX化の進展とともに、専門職の在り方やそのサービス提供の在り方も大きく変わっていく時代がやって来ました。しかしながら、「薬剤師綱領」や「薬剤師行動規範」の精神は、大きく変わるものではないと確信しています。

水前寺清子の「365歩のマーチ」(作詞:星野哲郎)の歌詞に「幸せは歩いてこない、だから歩いてゆくんだよ」そして「あなたのつけた足跡には、きれいな花が咲くでしょう」とあります。人に指示されて決まった仕事をこなすのではなく、自ら進んで一歩前に出る、そんな連盟活動を目指して行きたいと考えます。そして、これが実践できれば、受け継がれてきた連盟活動が大きな実を結ぶはずです。

会員の皆様方はもちろん、本連盟活動にご理解をいただける方々と共に、明るい未来に向けて前に進んでいきましょう。

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